ガンプラモデラー、F1に挑む。フジミ フェラーリ641/2 工作編

ferrari641/2

こんにちは!Piro Styleへようこそ。 普段はMS(モビルスーツ)ばかり作っている私ですが、今回は一風変わって「F1マシン」の製作記をスタートします。

挑むのは、1990年のF1世界選手権を戦った伝説のマシン、「フェラーリ 641/2」。 アラン・プロストとナイジェル・マンセルが駆った、F1史上最も美しいマシンのひとつです。

実はこのキット、知人から「F1模型の中では比較的簡単だから、デビューにいいよ!」と勧められて手に取りました。 …が、そこはやはりスケールモデル。「簡単」という言葉の裏には、ガンプラとは違う「洗礼」が待っていました(笑)。

初めてのカーモデル。改造してディテールアップしたい欲をグッと抑えて、まずは「説明書通りに、美しく仕上げる」ことを目標にします。

全3回(工作・塗装&組立・完結)でお届けする第1回目は、このキットの最初の山場である「仮組み・改修」と、作業効率を爆上げする「自作ツール」の紹介です。
ガンプラにも使えるテクニックですので、ぜひ最後までお付き合いください!

鬼門のカウル合わせ:ドライヤーか、切断か

ふたを開けてものの10分もしないうちに壁にぶち当たりました。 ボディカウルとモノコックの合いが非常にタイト……というより、カウル側が反っておりそのままでは全く合いません。

最初は定番の「ドライヤーで温めて矯正」という手法を試みました。 樹脂を柔らかくしてグイグイと曲げてみたのですが……このキットの歪みはそんな生易しいものではありませんでした。時間が経つと戻ってしまったり、別の箇所にしわ寄せがいったりでイライラ。
そこで、決断しました。

「合わぬなら、切ってしまおうノーズコーン」


ガンプラで身に着けた愛刀の「ハイパーカットソー0.1mm」での切断術。
切り口が最低限で済むんですよね、これ。

実車もここから分割ラインが入っていますし、無理に一体のまま合わせようとするより、分割して個別にチリ合わせをした方が精神衛生上も仕上がりも良くなります。 切断面は丁寧にヤスリ掛けをし、これでカウルのストレスから解放されました。

繊細な足回り:真鍮線への置換と0.3mmの安心

続いて足回りの工作です。 F1モデルの命とも言えるサスペンションやエンジン周りですが、キットのダボ穴のテンションが非常にキツく、そのまま押し込むと「ポッキリ」いく未来しか見えません。

そこで、以下の加工を行いました。

  • シャフトの置換: 強度が必要な部分は、キットのプラパーツを真鍮線に置き換え
  • 穴の調整(テンション): パーツを差し込む受け側の穴が狭すぎるため、0.3mmなどのピンバイスを通し直し、スムーズに入るように穴をわずかに広げて調整。

塗装すると塗膜の厚みでさらに太くなってしまうので、この段階で「少し緩いくらい」に調整しておくのがコツってどこかに書いてありました(笑)。
地味な作業ですが、最後の組み立て時に「入らない!」「折れた!」という悲劇を防ぐための、非常に重要な保険でいいと思います。
ちなみに1mm以下のピンバイス(ドリル刃)は、切れ味が良く折れにくい「三菱マテリアル(鉄鋼用)」を愛用しています。これ、隠れた名品です。

「直角出し」クランプの紹介

最後に「組み立て編」で活躍すること間違いなしのツールをご紹介します。 ウイングやタイヤの接着など、模型製作において「直角を出して固定したい」シーンは多々あります。

そこで用意したのがこちら。 「クイックバークランプ100」です。

ホームセンターなどで安価に手に入るものですが、そのままでは挟む面が凸凹していて模型には不向き。 そこで、先端のパッド部分を少し加工して「模型用スペシャル」に改造しました。

【加工レシピ】

  1. 先端のオレンジのパーツを取り外す。
  2. 挟む面に3mmプラ板を貼り付ける。
  3. ヤスリで平らに面出しをする。
先端のオレンジのパーツを外して・・・
3mmプラ板を貼る。

たったこれだけです。これを用意することで、パーツを傷つけずに「面」でしっかりと挟み込み、正確な角度で固定できるようになります。僕は同じものを2個作りました。

「ない道具は作る」。これも模型製作の醍醐味ですね。


  • 使用した道具

次回予告

というわけで、フェラーリ641/2の製作記・工作編でした。 難物のカウルも収まり、足回りの強度は確保し、便利な治具も完成。 これでようやく、安心して塗装と組み立てに進めます。

次回は【塗装・組み立て編】。美しいフェラーリレッドの塗装や精密なエンジンの組み上げが果たして上手くいくのか。お楽しみに!

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