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エアテックス APC034 サイレント4を導入してから約1年。夜間に模型を塗装する環境で使い続け、静かさと2タンクの余裕を実感しています。
これまで長年、タミヤの「スプレーワーク パワーコンプレッサー」を愛用していました。その名の通りパワーは申し分なく、ラッカー塗装であればガンガン吹ける頼もしい相棒だったのですが……一つだけ、解決できない悩みがありました。
それは、「音」です。
夜な夜な塗装作業をしていると、リビングの妻から「ブーーーって音が響いてうるさいんだけど」とのお達しが。そしてタイミング悪く(良く?)、パワーコンプレッサーが不調を訴え修理に出すことに。
これはチャンス……いや、家庭の平和を守るための投資だ!と自分に言い聞かせ、導入したのがエアテックス APC034 サイレント4です。
結論から言います。
「これ、動いてる?」ってくらい静かで、パワーは段違いでした。
・サイレント4の静音性と、実際の作業環境での音の感じ方
・2タンクによるエア量・圧力安定性の使い勝手
・重さやオイル管理など、購入前に知っておきたい注意点
なぜ「サイレント4」を選んだのか?
タミヤのパワーコンプレッサーも決して悪い機種ではありません。むしろ名機です。しかし、今回の最優先事項は「静音性」。
色々と調べた結果、一般的な「オイルレスピストン式」ではなく、冷蔵庫のコンプレッサーと同じ仕組みの「オイル式」であるエアテックス「サイレント4」に辿り着きました。
価格は安くありませんが、スペックを比較すると一目瞭然。静音性とエア量を重視するなら候補に入れてよいコンプレッサーだと思います。
| 項目 | タミヤ パワーコンプレッサー | エアテックス サイレント4 |
| 動作音 | 約48dB | 約39dB |
| 最高圧力 | 約0.4MPa | 約0.8MPa |
| タンク | なし | あり (7.4L) |
| 重量 | 約4.6kg | 約16kg |
公表値では作動音に約9dBの差があります。ただし、測定条件が異なるため、数値だけで単純に比較はできません。私の作業環境では、サイレント4のほうが低い音で、塗装ブースのファン音にまぎれるほど静かに感じました。また2026年2月頃から電源操作がフットスイッチ式ではなく、本体のON/OFFスイッチ式に変わっています。
サイレント4を選ぶ前に確認したいこと
サイレント4は、次のような方に特に向いていると感じました。
- 周囲への音をできるだけ気にせず塗装したい
- 充分な設置場所が確保できる
- オイル量の確認など、定期的なメンテナンスが苦にならない
一方で、本体は重く、気軽に持ち運ぶ用途には向きません。静音性と安定性を優先し、塗装環境を整えたい方には、長く頼れる一台です。
稼働音に感激:もはや「環境音」レベル
スイッチを入れた瞬間、感動しました。
タミヤが「ガタガタガタッ!!」という振動を伴う機械音だったのに対し、サイレント4は「ブィーーン…」という、まるでちょっと古い冷蔵庫が動いているような低い音。
実際に使ってみると、エアブラシを吹く「シューッ」という音や、塗装ブースのファンの音にかき消されてしまうレベルです。
妻からも「最近塗装してないの?」と言われるほど。
また、空気充填開始と終了時に「ピンッ」という金属音がしますが、これも「空き缶に弱めのデコピンをしたレベル」。僕は吸気する為にドアを開けて塗装をするんですが、我が家では、以前より周囲の音を気にせず、夜間にも塗装しやすくなりました。音の感じ方は、住環境や設置場所、床への振動の伝わり方によって変わる点だけ注意!
噴出量に感激:2タンク(7.4L)の余裕
そして、特筆すべきはそのスタミナです。
実際に時間を測ってみたところ、驚きの結果が出ました。

- 無稼働で吹ける時間:エアタンク満タン状態から、0.1MPa、0.3mm口径のハンドピースで吹き続けて、なんと約4分間もモーターが回らずに吹き続けられました。(ラップ1)
- 充填時間:圧力が下がってコンプレッサーが再始動してから、満タンになって停止するまでは約1分。(ラップ2)
- 圧力の安定性:その間のエア圧のブレは全く感じられませんでした。
つまり、一度満タンになれば、パーツ2~3個程度なら「本体稼働なし」のまま塗装が終わってしまうということです。
脈動(息継ぎ)も体感することはなく、極細吹きをする時の安定感が段違いです。
その他のおすすめポイントと注意点
メリット:耐久性と質感
オイル式はメンテナンスさえすれば非常に長持ちすると言われています。工業製品のような武骨なデザインも、「プロの道具」感があって所有欲を満たしてくれます。
注意点:重さとメンテナンス
ただ、デメリットも正直に書いておきます。
- 重いので床置き・固定位置運用が前提: 重量約16kg あります。タミヤ(4.6kg)の約3.5倍。一度設置したら気軽に動かせません。腰へのダメージは大です。
- オイル式なのでメンテナンスは必要: 「オイル式」なので、定期的なオイル量のチェックや交換が必要です。また、輸送時にオイルが漏れないよう注意が必要です。
- タンクの水抜きが必要
特に注意したいのは、設置場所と水抜きです。
サイレント4は約16kgあるので、毎回出し入れするよりも、置き場所を決めて運用する方が向いています。
また、タンク付きコンプレッサーなので使用後の水抜きは必要です。私はこの作業を楽にするために、後からボールバルブ化しました。

サイレント4がおすすめな人・向かない人
おすすめできる人
・夜間や家族がいる時間帯に塗装したい人
・コンプレッサーの作動音にストレスを感じている人
・エア圧の安定感を重視したい人
・一度設置して、腰を据えて使いたい人
向かないかもしれない人
・毎回コンプレッサーを出し入れしたい人
・とにかく軽さを優先したい人
・オイル管理や水抜きが面倒に感じる人
まとめ:静かな塗装環境を作りたい人に合うコンプレッサー
サイレント4を導入してから、塗装時の音に対するストレスはかなり減りました。
重さやメンテナンスの手間はありますが、静かな環境で落ち着いて塗装したい人には、満足度の高いコンプレッサーだと思います。特に音に悩んでいる方なら、候補に入れてよい一台だと思います。
また、サイレント4を使い始めてから、タンクの排気(水抜き)をもっと楽にしたくなり、ボールバルブ化も行いました。実際の交換手順や使用した部品は、こちらの記事で詳しくまとめています。
ほかの工具や塗装環境をまとめて見たい方は、工具・塗装ガイドも参考にしてください。
それではまた。




コメント
初めましてコメント失礼致します。
自分もサイレント4導入しているのですが、周囲への騒音軽減もそうですが自身の騒音ストレスの軽減が結構大きいなと思いました。
通常のオイルレス機だとタンク付きと言えども1キット数時間掛かる時もある塗装作業時間中それなりの高圧で吹いているとほぼずっと駆動音を聞き続けていることになるので作業終了時の開放感が大きく「ふぅ〜終わった…」となり結構疲れているのを感じますがサイレント4導入後はその疲労がかなり軽減されました。
まサるさんコメントありがとうございます。
確かにおっしゃる通りですね。自分への疲労感はかなり軽減されたように思います。好きな音楽ならまだしもただの雑音ですものね。笑
塗料によってのエア圧調整もスプレー音がより聞こえるようになって微調整が利くようになったと思いました。なにせ余裕があれば「買い」なコンプレッサーだと思います。