ヤスリの掛け方、選び方

+1Modeling(製作・撮影ノウハウ)

※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。実際に使用したものを紹介しています。

ヤスリがけで面が丸くなる、エッジがぼやける、力を入れすぎて削りすぎる。
この記事では、私が実際に使っているヤスリと、プロモデラーの方に教わって効果を感じた「親指センサー」の掛け方を紹介します。
道具選びだけでなく、どう持って、どう動かすかまで知りたい方向けの記事です。

この記事で分かること

・最初に選ぶならどのヤスリ?
・用途に合わせたヤスリの使い分け
・面を丸めにくいヤスリの持ち方

面出しを変えた「親指センサー」の話

こんにちは!Piro Styleへようこそ。
今日は僕の作業机に常駐している「一軍ヤスリ」と「ヤスリの掛け方」についてお話します。

「ヤスリがけなんて、ただ擦ればいいんでしょ?」 昔の私はそう思っていました。でも、ある時「持ち方」を変えただけで、パーツのエッジ(角)が劇的にシャープになり、完成後の見栄えが変わりました。
面出し手法の一例として楽しんで頂けたら幸いです。

目的別:どのヤスリを選ぶ?

最初の1本として選ぶなら、私はテーパーダイヤモンドヤスリ10mm・#400をおすすめします。改修の有無に関わらず、ゲート処理がしやすい#400という番手と、10mmという幅があることで、削るときに安定しやすいからです。

あとは用途に応じて「綺麗な面出しをしたいのか」と「がっつり削りたいのか」を分けて考えると選びやすいです。
すべてを一度に揃えるより、よく使う番手から少しずつ増やす方が失敗しにくいと思います。

  • 面を平らにし、エッジを出したい:テーパーダイヤヤスリ
  • 形状を大きく整えたい:やすりの親父 フィルムやすり
  • ゆるいエッジを整えたい:シャインブレード
  • クリアパーツを整えたい:ミネシマ ガラスやすり

「一軍」ヤスリたち

これまでに多くのヤスリを購入して使ってきましたが、ここでは実際に使い比べた中から、面出しで特に出番の多いものを選んで紹介します。

①〜⑥ 整面の主役

  • テーパーダイヤヤスリ (#240, #400, #600)
    今回の主役です。金属製で、ある程度の重さにより「パキッとした面」が出せます。整面処理が必要な時は#240から順に番手を上げて、徐々に表面を整えていきます。平面を感じやすい①10mm#400を多用しており、これだけで充分な時も。

⑦⑧ 荒削りの特攻隊長(※通常の面出しには不要)

  • やすりの親父 フィルムやすり (180番 / 220番)
    ガッツリ形を出す時に使用します。プラはもちろん、エポパテの削り出しも余裕です。目詰まりしにくく、へたらないので低番手はほぼこれしか使っていません。

⑨⑩ 仕上がりの切り札

  • SHINEBLADE(シャインブレード)(#400,#1000)
    ステンレス製の切削ツール。薄く削り出すカンナのような切れ味が特徴。ゆるーいエッジを出すのに重宝します。

⑪ クリアパーツ特化

  • ミネシマ ガラスやすり(シャープ)
    クリアパーツ特化にしているヤスリ。一本持っておくと便利です。まれに嫌な音がするのが玉に瑕。
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その他、曲面パーツにはスポンジやすりが定番ですが、そちらはまたの機会にします。

必見!「テーパーダイヤヤスリ」の使いこなし術

さて、ここからが本題です。 金属ヤスリを使っているのに「なんとなく面が丸くなる」「斜めに削れてしまう」という経験はありませんか?実は私もそうでした。

京都で開催されている「にぬき製作会」にはプロモデラーの方々も来られる数少ない製作会なんですが、そこでプロモデラーのkeitaさんに教わった「持ち方・かけ方」を実践してみたところ……世界が変わりました。

ポイントは「押し付けないこと」、そして「親指で感じること」です。

手順①:人差し指と中指で「挟む」

まず、ヤスリをガシッと握り込むと力が入ってしまうのでNGです。 写真のように、「人差し指」と「中指」の間にヤスリの柄を挟むように持ちます。もっと言うと中指に置く感じ。これで余計な力が入らなくなります。

手順②:親指を「センサー」にする

親指は添えるだけ

次に、ヤスリの腹に「親指」を添えます。 実はこれが一番重要!

  • 親指の腹で、ヤスリとパーツが「平行に当たっているか」を感じ取ります。
  • 親指が「センサー」の役割を果たしてくれるので、意図しない角度で削ってしまうのを防げるんです。

手順③:押し付けずに「滑らせる」

準備ができたら、そのまま人差し指と中指を使ってヤスリを前へ(エッジがある時はエッジ方向へ)スライドさせます。この時、絶対に親指を使って「下に押し付けない」こと。それを数回繰り返してみてください。番手で均一された綺麗な面(エッジ)が出来上がっているはずです。

  • ヤスリ自体の重さだけで削るイメージです。
  • 「ゴリゴリ」ではなく「サァーッ」と滑らせるだけで、ダイヤモンド粒子が勝手に良い仕事をしてくれます。

まとめ

「指で挟んで、親指で感じて、滑らせる」

このメソッドを取り入れてから、平面出しが楽しくなりました。スポンジヤスリでは出せない、あの「パキッ」とした面が出た時の快感はたまりません。
道具も大事ですが、それを扱う「手」の技術もアップデートしていく。 これも模型の醍醐味だと思います。

みなさんもぜひ、次回の製作でこの持ち方を試してみてください。きっと「おっ!?」となるはずです。

ヤスリがけは、道具を増やすことよりも、まずは面を感じながら動かす感覚をつかむことが大事だと思います。
私の場合、その感覚をつかみやすかったのがテーパーダイヤモンドヤスリ10mm・#400でした。
荒削りにはやすりの親父、仕上げにはシャインブレードというように、作業ごとに使い分けると面出しがかなり楽になります。

ヤスリ以外でよく使っている消耗品は、こちらの記事にまとめています。
それではまた。

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